眼精疲労とは、眼の筋肉が緊張したり、目の周りの血行が悪くなったりして、目の疲れや痛み、不快感などが現れる症状のことです。
現代社会では、パソコンやスマートフォンの普及により、長時間画面を見続ける機会が増え、眼精疲労に悩む人が増えています。
眼精疲労の原因は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- 目のピント調節機能の低下
- 目の周りの筋肉の緊張
- 目の乾燥
目のピント調節機能は、近くを見るときは目の筋肉が収縮して、遠くを見るときは目の筋肉が弛緩することで実現されています。しかし、長時間近くを見続けると、目の筋肉が疲労して緊張し、ピント調節機能が低下します。
目の周りの筋肉は、目の動きやまばたきなどに関与しています。長時間画面を見続けると、目の周りの筋肉が緊張し、目の疲れや痛みを引き起こします。
目の乾燥は、涙の量が不足したり、涙の質が悪くなったりして起こります。長時間画面を見続けると、目のまばたきの回数が減り、涙の量が減少します。
眼精疲労を解消するためには、以下の対策が有効です。
- まばたきを意識する
- こまめに休憩を取る
- 画面の明るさや距離を調整する
- ブルーライトカットのメガネや液晶フィルターを使う
- 目の周りの筋肉をほぐす
- 目の乾燥を防ぐ
以下に、それぞれの対策について詳しく説明します。
まばたきを意識する
まばたきは、目の表面を潤す役割があります。長時間画面を見続けると、まばたきの回数が減り、目の乾燥につながります。そのため、まばたきを意識して行うようにしましょう。
こまめに休憩を取る
パソコンやスマートフォンの画面を見続けると、目のピント調節機能が低下し、疲労しやすくなります。そのため、1時間に30分程度の休憩を取り、目を休ませるようにしましょう。休憩中は、目を閉じて目を休ませたり、遠くを見たりしてみましょう。
画面の明るさや距離を調整する
画面の明るさが強すぎると、目の疲れや痛みを引き起こすことがあります。また、画面が近くすぎると、目のピント調節機能に負担がかかります。そのため、画面の明るさや距離を調整して、目に負担をかけないようにしましょう。
ブルーライトカットのメガネや液晶フィルターを使う
ブルーライトは、パソコンやスマートフォンの画面から発せられる光の一種です。ブルーライトは、目の疲れや睡眠障害を引き起こす可能性があるといわれています。そのため、ブルーライトカットのメガネや液晶フィルターを使って、ブルーライトの量を減らすようにしましょう。
目の周りの筋肉をほぐす
目の周りの筋肉をほぐすことで、目の疲れや痛みを軽減することができます。目の周りの筋肉をほぐすには、以下の方法が有効です。
- 目を閉じて、眉間に指を当て、眉を下げる
- 目を閉じて、目尻を下げる
- 目を閉じて、目頭を下げる
- 目を閉じて、目を左右に動かす
- 目を閉じて、目を上下に動かす
目の乾燥を防ぐ
目の乾燥を防ぐためには、こまめに目を潤すようにしましょう。目の潤いには、涙が欠かせません。涙は、涙腺から分泌されますが、涙腺の働きが弱まると、涙の量が減少します。そのため、涙の分泌を促すには、以下のような方法が有効です。
- こまめに水を飲む
- 目の周りを温める
- 涙液補充剤を使う
また、空気の乾燥は、目の乾燥を悪化させる原因となります。そのため、室内の湿度を適切に保つようにしましょう。
眼精疲労は、放置すると、目の病気を引き起こす可能性もあります。そのため、日常生活の中で、上記のような対策を心がけ、眼精疲労を予防しましょう。
なお、眼精疲労の症状がひどい場合は、眼科を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。
